December 2011
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読者が取り上げている問題が、何世紀にもわたって思想家が思索を重ねているにもかかわらず、いまだに意見の一致をみない問題だとしよう。その場合には、単に質問に答えるだけ...
– 本を読む本 / M.J.アドラー、C.V.ドーレン
僕は森の中核へと足を踏み入れていく。僕はうつろな人間なのだ。僕は実体を食い破っていく空白なんだ。だからこそもう、そこには恐れなくちゃならないものはないんだ。なにひ...
– 海辺のカフカ / 村上春樹
「明日は朝から車を運転していただけますでしょうか?」
「いいけど、どこに行くんだい?」
「それはナカタにもわかりません。乗ってから考えます」...
– 海辺のカフカ / 村上春樹
「誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。ず...
– 海辺のカフカ / 村上春樹
「しかしそれにもかかわらず僕は内心こう考えている。外殻と本質を逆に考えれば―つまり外殻を本質だと考え、本質を外殻だと考えるようにすれば―僕らの存在の意味みたいなも...
– 海辺のカフカ / 村上春樹
November 2011
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日本でも、戦前には、「祭政一致」などという政治綱領をかかげた政治家がいたが、社会のだいたいの骨ぐみは、聖俗分離ないしは聖に対する世俗の優位という態勢になっている。...
– 文明の生態史観 / 梅棹忠夫
この「あたため」の現象も、その前の集中的な思索によって自分の目標がはっきりとかたちを整えたのち、それを実現するのに都合がよいように記憶の再構成メカニズムが自動的に...
– 問題解決の心理学 / 安西祐一郎
将棋の羽生さんも将棋は絵だと言っていましたよ。自分に合う絵なら勝てるけど、調子の悪い絵は劣勢だから、自分にとっていい絵にしていこうとすると、やっぱり絵なんだね。漫...
– 達人に訊け! / ビートたけし
売れてよかったと思う。他人の成功を素直に喜ぶことができる。それがどれだけ幸せなことか、この歳になってよくわかる。若い頃はいつもイライラしていて、とてもじゃないけど...
– 全思考 / 北野武
いちばん仕事をしていた時期は、1年で27億円くらい稼いだこともある。
– 全思考 / 北野武
October 2011
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神様はいるのかいないのかと考えたり、議論すること自体が、すでに神という存在を前提にしている。神という以外の言葉はないのかと思う。だけどそういう言葉はないわけで、神...
– 全思考 / 北野武
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このようなアナロジーのもとに、わたしたちはコンニャク情報というものの存在をかんがえることができる。つまり、ただ感覚器官、脳神経系を通過するだけで、とくに行動上のメ...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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世のなかには、行動上の利益をもたらす情報も存在するが、なかには、そのような利益を、ほとんど、あるいはまったくもたらさないような情報も存在するのである。情報を、つね...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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デザインは情報である。
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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情報化がすすんでいるとは、その商品の代価が、じつはその商品がはこんでいる情報に対して支はらわれているという意味である。物そのものの使用価値はもちろん存在するが、そ...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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人間の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、特定の感覚器官を通しての感覚情報のほかに、かならずしも特定の器官によらないものがある。いわば全身でうけとめる身体感覚のよう...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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宗教教団とは、神を情報源とするところの、情報伝達者の組織である。「神聖化」という特殊処理をうけた一定のタイプの情報を大衆に伝達すれば、その伝達行為によって生活をさ...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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しかし、ときたま虚業意識が心をかすめることはあっても、日常は、放送人がこのような自己否定の論理を採用しているわけはない。けっきょく、なにに生きがいをもとめて、あれ...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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わたしがいっているのは、かれらがむだな努力をしているということではない。かれらがあれだけのエネルギー放出をやっている以上は、現代の健全な哲学にもとづいて、そのエネ...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
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ラジオ、テレビの番組制作者たちの仕事ぶりをみていて、わたしなどは、ときどき、ふしぎな感じにおそわれることがある。それはこういうことである。かれらは、まことに創造的...
– 情報の文明学 / 梅棹忠夫
September 2011
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こうしたニュース雑誌は、形の上では何よりもモザイク的で、昔の写真入りの雑誌のように世界を眺める窓を提供するのではなく、活動する社会についての集団的なイメージを提供...
– メディア論 - 人間の拡張の諸相 / マーシャル・マクルーハン
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翻って言えば、ゲームを作るということは、そのゲーム世界のなかでなにが生じうるかという潜在性を作ることにほかならない。
– ゲームの教科書 / 馬場保仁・山本貴光
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かりに、星条旗を掲げる代わりに、一枚の布に「アメリカの旗」と書いて掲げたら、どういうことになるか。
– メディア論 - 人間の拡張の諸相 / マーシャル・マクルーハン
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熱いメディアとは単一の感覚を「高精細度」(high...
– メディア論 - 人間の拡張の諸相 / マーシャル・マクルーハン
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技術の効果は意見あるいは観念の水準で生ずるのでなく、知覚の比率ないし図柄を着実にいやおうなく変えてしまうのだ。真剣な芸術家だけが、技術に遭遇しても無事でいられる唯...
– メディア論 - 人間の拡張の諸相 / マーシャル・マクルーハン
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人間の結合と行動の尺度と形態を形成し、統制するのがメディアに他ならない
– メディア論 - 人間の拡張の諸相 / マーシャル・マクルーハン
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一緒に生活する人間の間の平和状態は、なんら自然状態(status...
– 永遠平和のために / カント
August 2011
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「大局観」では「終わりの局面」をイメージする。最終的に「こうなるのではないか」という仮定を作り、そこに「論理を合わせていく」ということである。
– 大局観 / 羽生善治
詰将棋の場合、手順の美しさや方の美しさがわかるようになると、格段にスピードが上がる。その美しさとは、無駄のなさや自然であることと関係したように思えるのだが、大きな...
– 大局観 / 羽生善治
将棋の練習の一つに、詰将棋というのがある。...
– 大局観 / 羽生善治
目標設定のキーワードは「ブレイクスルー」
– 大局観 / 羽生善治
本番(ω)の声がかかった時(ω)カメラチェックをドキドキまってる時(ω)しばらくたって、監督のオッケーの声が聞こえた時(ω)たましいがプルプルする(ω)ぼ...
– はるかぜちゃんのしっぽ(ω) / 春名風花
ぼくは、無神経だったことはあやまります(ω)でも、なんだかがっかりしたのも、事実です(ω)世界はもっと強くりりしいと思っていました(ω)
– はるかぜちゃんのしっぽ(ω) / 春名風花
ぼくにとってプロフェッショナルとは、いただくお金以上の仕事をする責任感と、サービス精神を持つことです(ω)でもその責任感とサービス精神だけにとらわれて自分自身...
– はるかぜちゃんのしっぽ(ω) / 春名風花
July 2011
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単純なものに名を与えることこそが、論理学における論理的な出発点である
– 論理哲学論考 / ウィトゲンシュタイン
多くの人たちが人間を≪笑うことを心得ている動物≫と定義した。彼らは同様にまたそれを人を笑わせる動物と定義することもできたであろう。なぜなら、たとい他の或る動物なり...
– 笑い / ベルクソン
言語はもともと自然界の事物とはちがって、単語の意味から語法のはしばしにいたるまで、長い時間をかけて成立した社会的な約束の集積であるが、これらの約束は雑然たる集合で...
– 英文解釈教室 / 伊藤和夫
目的のある生態系……その存在そのものが生命の本来にそぐいません
私達の生命は風や音のようなもの……生まれ ひびきあい 消えていく
– 風の谷のナウシカ7 / 宮崎駿
数えるという手続きは、あらゆる有限個の集合を、
自然数{1,2,3,……}の集合のなかに一対一に対応させることにほかならない。そして二つの集合の大小を数えて比較す...
– 無限と連続 / 遠山啓
しかし、ここで、われわれはすこぶる空想的な一つの仮定をしてみよう。病因不明のある神経病が全世界に流行し始めた。その病名を「忘数病」といって、この病気にかかると他の...
– 無限と連続 / 遠山啓
ちょうど天文学者が望遠鏡によって、また細菌学者が顕微鏡によって肉眼の不足を補うように、数学者は論理によって肉眼の欠陥を補うのである。
– 無限と連続 / 遠山啓
June 2011
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すなわち、最初のもの、原理、「範疇」、仮想的必然性から顔をそむけて、最後のもの、結実、帰結、事実に向かおうとする態度なのである。
– プラグマティズム / W・ジェイムズ
哲学の職能は、一にこの世界解釈が真であるかあの世界解釈が真であるかに従って、われわれの生活の一定の時に、諸君および私の上にどういう明確な違いが生まれてくるかを見出...
– プラグマティズム / W・ジェイムズ
哲学者は自己の気質に安んじて身を委している。
– プラグマティズム / W・ジェイムズ
口承的な情報様式は、相互作用の場を固定することで共同体の成員としての自己を構成しました。活字的な情報様式が構成したのは「理性的で自律的なエゴであり、それはたった一...
– メディア文化論 / 吉見俊哉
メディアの変化は、建築環境の変化と同じように、状況を定義づけている
– メディア文化論 / 吉見俊哉
すでにマスメディアは、一様に受け手に対して皮下注射的な効果を及ぼすとは考えられてはいませんし、パーソナルな会話のなかで限定的な効果しか及ぼさないとも考えられてはい...
– メディア文化論 / 吉見俊哉
メディアとは、伝達の手段であるよりも前に、何よりも多様な実践が交錯し、抗争し、繋ぎ合わされていく社交的な場です
– メディア文化論 / 吉見俊哉
ちょうど文学作品の翻訳が、一方の言語から他方の言語への単なる移し替えではなく、一方の言語において成立している意味が、他方の言語のなかで構成され直していく、つまり連...
– メディア文化論 / 吉見俊哉
その人達はなぜ気づかなかったのだろう
清浄と汚濁こそ生命だということに
– 風の谷のナウシカ7 / 宮崎駿